「広告やイベントにタレントを起用したいけど、どのキャスティング会社に頼めばいいかわからない」「費用はどれくらいかかるの?」そんなお悩みはありませんか。この記事では、数あるキャスティング会社の中から自社に最適な一社を見つけるための比較ポイントや料金相場をプロの視点で徹底解説します。結論として、キャスティング会社選びで失敗しないためには、得意ジャンルや実績、企画提案力を比較し、自社の目的と合致する会社を見極めることが最も重要です。本記事では、総合力の高い大手からインフルエンサー特化型まで厳選したおすすめ10社を一覧で比較し、依頼の流れや注意点まで網羅的に紹介。この記事を読めば、あなたの会社のプロモーションを成功に導く最適なパートナーが必ず見つかります。
そもそもキャスティング会社とは 役割と依頼するメリットを解説
広告やイベント、Webコンテンツなどにタレントやインフルエンサーを起用したいと考えたとき、「誰に、どうやって依頼すればいいのか分からない」と悩む担当者の方は少なくありません。そんな企業と、タレントやモデルが所属する芸能事務所との間に入り、キャスティングに関わるあらゆる業務を専門的にサポートするのが「キャスティング会社」です。
キャスティング会社は、企画の意図や予算、ターゲット層などを踏まえ、最適なキャストを提案し、出演交渉から契約、撮影当日のサポートまでをワンストップで代行してくれます。いわば、キャスティングにおけるプロフェッショナル集団であり、企業の強力なパートナーとなる存在です。
キャスティング会社の主な役割
キャスティング会社の役割は多岐にわたります。企画段階から実行、そして契約後の管理まで、専門的な知識と経験を活かしてプロジェクトを成功に導きます。主な役割を以下の表にまとめました。
| フェーズ | 主な役割と業務内容 |
|---|---|
| 企画・提案 | クライアントの要望(目的、予算、ターゲットなど)をヒアリングし、企画内容に最もマッチするタレント、俳優、モデル、インフルエンサーなどを提案します。過去の実績や最新の業界トレンドに基づいた、効果的なキャスティングプランを策定します。 |
| 交渉・契約 | 芸能事務所や所属事務所への出演交渉、ギャランティ(出演料)の調整、契約条件の確認など、専門知識が必要な交渉事をすべて代行します。契約書の作成やリーガルチェックも行い、後のトラブルを未然に防ぎます。 |
| 調整・管理 | キャストのスケジュール調整、撮影やイベント当日の送迎・アテンド、現場での進行管理など、円滑なプロジェクト進行をサポートします。また、契約期間中の肖像権管理や競合排除の確認なども行います。 |
| その他 | オーディションの企画・運営、ヘアメイクやスタイリスト、カメラマンなどのスタッフ手配、撮影スタジオの確保など、キャスティングに付随する様々な業務にも対応します。 |
キャスティング会社に依頼する4つのメリット
芸能事務所に直接依頼するのではなく、キャスティング会社を介することには多くのメリットがあります。ここでは、代表的な4つのメリットを詳しく解説します。
メリット1 企画に最適なタレントを提案してくれる
最大のメリットは、企画の成功確率を最大限に高めるキャストを提案してくれる点です。キャスティング会社は、特定の事務所に偏ることなく、数多くのタレントやインフルエンサーの情報を保有しています。その膨大なデータベースと業界の知見を活かし、企業のブランドイメージ、プロモーションの目的、予算といった様々な条件を総合的に判断し、最適な人材を提案してくれます。
自社で探すだけでは見つけられなかったような、ブレイク前のタレントや企画との親和性が高いインフルエンサーなど、プロならではの視点で幅広い選択肢を提示してくれるでしょう。
メリット2 複雑な契約や交渉を代行してくれる
タレントを起用する際には、出演料だけでなく、契約期間、稼働時間、競合の有無、肖像の利用範囲(二次利用など)といった非常に細かく専門的な取り決めが必要です。これらの交渉や契約手続きには専門知識が不可欠であり、不備があると後々大きなトラブルに発展しかねません。
キャスティング会社に依頼すれば、業界の慣習を熟知したプロが、これらの煩雑でリスクの高い交渉・契約業務をすべて代行してくれます。これにより、担当者は本来の業務に集中でき、安心してプロジェクトを進めることが可能です。
メリット3 肖像権管理やスケジュール調整も万全
無事に契約が完了した後も、撮影やイベント当日の細かなスケジュール調整、現場でのサポート、契約期間中の肖像権管理など、やるべきことは山積みです。特に肖像権の管理は非常にデリケートで、契約範囲を超えた利用は契約違反となり、多額の違約金が発生するリスクもあります。
キャスティング会社は、撮影当日のアテンドから契約終了後の素材管理まで、責任を持って対応してくれます。キャストが最高のパフォーマンスを発揮できる環境を整え、コンプライアンス面でも万全のサポートを提供してくれるため、安心して任せることができます。
メリット4 事務所への直接依頼より費用を抑えられる場合も
「仲介手数料がかかる分、費用が高くなるのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、一概にそうとは言えません。キャスティング会社は、年間を通じて数多くの案件を各芸能事務所に依頼しているため、強い信頼関係と独自のパイプを築いています。
そのため、企業が直接交渉するよりも有利な条件や料金で交渉を進められるケースが少なくありません。また、複数の候補者を比較検討し、予算内で最もコストパフォーマンスの高いキャスティングを実現できるため、結果的にトータルコストを抑えられる可能性も十分にあります。
失敗しないキャスティング会社の選び方 5つの比較ポイント
数あるキャスティング会社の中から、自社の企画を成功に導く最適な一社を見つけるためには、いくつかの重要な比較ポイントがあります。ここでは、依頼後に「こんなはずではなかった」と後悔しないために、必ず押さえておきたい5つのポイントを詳しく解説します。
ポイント1 得意なジャンルや実績で選ぶ
キャスティング会社と一言で言っても、それぞれに得意なジャンルや領域が存在します。例えば、テレビCMで活躍する有名俳優やタレントのキャスティングに強みを持つ会社、SNSマーケティングに不可欠なインフルエンサーやYouTuberに特化した会社、ファッションショーや雑誌広告のモデル・エキストラを専門とする会社など、その専門性は多岐にわたります。
まずは、自社が企画しているプロモーション(広告、イベント、SNSキャンペーンなど)の内容と、キャスティング会社の得意ジャンルが一致しているかを確認しましょう。公式サイトの「実績紹介」や「導入事例」のページを見れば、過去にどのような案件を手がけてきたかが分かります。具体的な企業名やタレント名、キャンペーン内容をチェックすることで、その会社の実力や業界での立ち位置を把握できます。もし情報が少ない場合は、問い合わせの際に具体的な実績を尋ねてみるのが確実です。
ポイント2 提案力や企画力で選ぶ
優れたキャスティング会社は、単に依頼されたタレントをリストアップして手配するだけの「手配屋」ではありません。企画の目的やターゲット層、ブランドイメージを深く理解し、「なぜこのキャストが最適なのか」という根拠と共に、期待以上の効果を生み出すための提案をしてくれる、いわばマーケティングのパートナーです。
例えば、「商品の認知度を上げたい」という漠然とした要望に対しても、「ターゲットの20代女性に響くには、今人気の〇〇さんを起用し、Instagramでこのような投稿をしてもらうのが効果的です」といった具体的な戦略まで踏み込んで提案してくれる会社は信頼できます。複数の候補者をリストアップする際に、それぞれのメリット・デメリットや起用した場合の費用対効果まで示してくれるかどうかも、提案力を見極める重要な指標です。企画段階から相談に乗り、ビジネスパートナーとして併走してくれる会社を選びましょう。
ポイント3 料金体系の明確さで選ぶ
キャスティングにかかる費用は、キャスト本人に支払われる「出演料」と、キャスティング会社に支払う「手数料(フィー)」で構成されています。この料金体系が分かりにくいと、後から想定外の追加費用が発生するトラブルにつながりかねません。
まずは問い合わせや見積もりの段階で、料金体系がどのようになっているか(例:出演料の〇%など)を明確に確認しましょう。提示された見積書に「キャスティングフィー」「ディレクション費」といった項目が具体的に記載されており、何にいくらかかるのか内訳が詳細にわかることが重要です。「一式」などの曖昧な記載が多い場合は注意が必要です。また、撮影が延長した場合の追加料金や、制作物を二次利用(Webサイトや他の広告媒体で再利用)する際の費用条件など、追加料金が発生する可能性のあるケースについて事前にしっかりと説明してくれる誠実な会社を選びましょう。
ポイント4 対応のスピード感と丁寧さで選ぶ
広告やイベントのキャスティングは、プロジェクト全体のスケジュールの中でも特に調整が複雑で、タイトな納期が求められることが少なくありません。そのため、担当者の対応力は非常に重要な選定基準となります。
問い合わせに対する返信の速さ(レスポンス)、依頼内容のヒアリングの丁寧さ、キャスト提案までのスピード感は、その会社の業務遂行能力を測るバロメーターです。こちらの要望を正確に汲み取り、専門用語を多用せず分かりやすく説明してくれる担当者であれば、安心してプロジェクトを任せられます。また、候補キャストのスケジュールが合わなかった場合や、万が一のトラブルが発生した際に、迅速に代替案を提示してくれるような柔軟性と対応力があるかどうかも見極めたいポイントです。最初の問い合わせの段階から、コミュニケーションがスムーズで信頼関係を築けそうかを確認しましょう。
ポイント5 オンライン完結型か対面型かで選ぶ
近年、働き方の多様化に伴い、キャスティング会社とのやり取りも多様化しています。打ち合わせから契約まで全てオンラインで完結する会社もあれば、従来通り対面での打ち合わせを重視する会社もあります。どちらが良いというわけではなく、自社の状況や案件の性質に合わせて最適な形式を選ぶことが大切です。
例えば、地方の企業や、スピーディーに案件を進めたい場合にはオンライン完結型が便利です。一方で、大規模なキャンペーンや複雑な要件が絡む案件の場合は、直接会って熱意や細かいニュアンスを伝えられる対面型にメリットがあります。それぞれの特徴を理解し、自社に合った進め方ができる会社を選びましょう。
| 形式 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| オンライン完結型 | ・場所を選ばず全国どこからでも依頼できる ・移動時間がなくスピーディーに進められる ・コミュニケーションコストを抑えられる場合がある | ・複雑な企画の細かいニュアンスが伝わりにくいことがある ・担当者の人柄や会社の雰囲気が掴みにくい |
| 対面型 | ・直接会うことで熱意や企画意図を伝えやすい ・担当者との信頼関係を築きやすい ・その場で細かな質疑応答や調整ができる | ・打ち合わせの時間や場所が制約される ・遠方の場合は移動コストや時間がかかる |
【一覧表】キャスティング会社の料金相場と費用内訳
キャスティング会社に依頼する際、最も気になるのが料金ではないでしょうか。キャスティングにかかる費用は、主に「キャストの出演料(ギャラ)」と「キャスティング会社への手数料」で構成されています。ただし、キャストの知名度や影響力、契約期間、広告を展開する媒体(テレビCM、Web、イベントなど)によって金額は大きく変動します。
ここでは、依頼するキャストのジャンル別に、一般的な費用相場と料金の内訳を詳しく解説します。あくまで目安として、予算を検討する際の参考にしてください。
タレント・俳優のキャスティング費用相場
タレントや俳優のキャスティング費用は、その知名度や実績によって大きく異なります。一般的に、広告契約は年間契約やクール(3ヶ月)契約が多く、契約期間が長いほど、また露出する媒体が多いほど高額になります。
| タレント・俳優のランク | 年間広告契約の費用相場 | 主な起用シーン |
|---|---|---|
| トップクラス(国民的俳優・タレント) | 8,000万円~2億円以上 | 大手企業のテレビCM、グローバルキャンペーン |
| 有名(ドラマ主演クラス) | 3,000万円~8,000万円 | テレビCM、大規模なWebプロモーション |
| 中堅(ドラマ・映画で活躍) | 1,000万円~3,000万円 | WebCM、交通広告、企業のイメージキャラクター |
| 若手・新人 | 300万円~1,000万円 | Web広告、雑誌、小規模イベント |
※上記はあくまで目安です。競合の有無や撮影内容(拘束時間、撮影場所など)によっても料金は変動します。
インフルエンサー・Youtuberのキャスティング費用相場
インフルエンサーやYoutuberの費用は、主にフォロワー数やチャンネル登録者数に応じて算出されます。一般的には「フォロワー単価」という考え方が用いられ、1フォロワーあたり2円~4円程度が相場と言われています。また、投稿形式(静止画、動画、ライブ配信など)によっても料金は変わります。
| フォロワー・登録者数 | 投稿1回あたりの費用相場 | 特徴 |
|---|---|---|
| トップ(100万人以上) | 300万円~ | 高い拡散力と話題性。PR投稿で大きな反響が期待できる。 |
| ミドル(10万人~100万人) | 50万円~300万円 | 特定のジャンルで強い影響力を持ち、費用対効果が高い。 |
| マイクロ(1万人~10万人) | 10万円~50万円 | フォロワーとの距離が近く、エンゲージメント率が高い傾向。 |
| ナノ(1万人未満) | 3万円~10万円 | ニッチな分野に特化。複数人起用で効果を発揮しやすい。 |
※YouTubeの動画制作の場合、企画・撮影・編集費用が別途発生することがあります。
モデル・エキストラのキャスティング費用相場
モデルやエキストラの費用は、主に拘束時間や稼働内容によって決まります。モデルの場合は、雑誌、広告、ECサイトなど媒体によって料金が異なり、実績や知名度も加味されます。エキストラは、基本的に日当での支払いが一般的です。
| 種類 | 費用相場 | 備考 |
|---|---|---|
| 広告モデル(スチール) | 10万円~50万円(1案件) | 契約期間や媒体によって変動。Webサイトやパンフレットなど。 |
| ECサイトモデル | 3万円~10万円(半日拘束) | 拘束時間や撮影カット数に応じて変動。 |
| 読者モデル | 1万円~5万円(1案件) | 雑誌やWebメディアでのタイアップ記事など。 |
| エキストラ | 5,000円~2万円(日当) | 拘束時間、早朝・深夜手当、セリフの有無などで変動。 |
キャスティング料金に含まれる主な内訳
キャスティング会社から提示される見積もりには、具体的にどのような費用が含まれているのでしょうか。後々のトラブルを避けるためにも、内訳をしっかり理解しておくことが重要です。一般的に、キャスティング料金には以下の項目が含まれています。
- 出演料(ギャラ)
キャスト本人や所属事務所に支払われる基本的な出演料です。料金全体の大部分を占めます。 - キャスティング手数料
企画に合ったキャストの提案、出演交渉、契約手続き、スケジュール調整などを代行するキャスティング会社への手数料です。一般的に、出演料の20%~30%程度が相場とされています。 - 肖像権利用料(二次利用料)
撮影した写真や動画を、契約時に定めた媒体や期間を超えて使用する場合に発生する料金です。例えば、Web広告用に撮影した素材をテレビCMでも使いたい、といった場合に必要になります。 - その他諸経費
オーディションを実施する場合の会場費や、撮影現場までの交通費、遠方での撮影に伴う宿泊費、ヘアメイク・スタイリストの費用などが別途必要になる場合があります。
見積もりを確認する際は、これらの諸経費がどこまで含まれているのか、追加で発生する可能性のある費用はないかを事前に確認しておくことが、円滑な進行の鍵となります。
【目的別】おすすめのキャスティング会社10選を徹底比較
ここからは、数あるキャスティング会社の中から、目的別におすすめの10社を厳選してご紹介します。各社の特徴や得意ジャンルを比較し、自社の企画や広告、イベントに最適な一社を見つけましょう。
総合力で選ぶ大手キャスティング会社3選
まずは、幅広いジャンルに対応可能で、豊富な実績を持つ大手のキャスティング会社を3社ご紹介します。初めてキャスティング会社を利用する方や、大規模なプロモーションを検討している企業におすすめです。
ヒーローキャスティング
ヒーローキャスティングは、年間2,000件以上の豊富なキャスティング実績を誇る業界最大手のキャスティング会社です。タレントや俳優、モデルはもちろん、インフルエンサー、Youtuber、文化人、専門家、アスリートまで、あらゆるジャンルのキャスティングに対応しています。オンラインオーディションにも対応しており、スピーディーかつ効率的なキャスト選定が可能な点も大きな魅力です。企画内容が固まっていなくても、専門のキャスティングディレクターが最適なキャストを提案してくれます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特徴 | 業界トップクラスの実績と幅広い対応ジャンル。オンライン完結も可能。 |
| 得意ジャンル | タレント、俳優、モデル、インフルエンサー、文化人、アスリートなど全般 |
| こんな企業におすすめ | ・初めてキャスティングを依頼する企業 ・大規模な広告やPRを企画している企業 ・幅広い選択肢の中から最適なキャストを選びたい企業 |
GOLD CAST
GOLD CASTは、500社以上の企業との取引実績を持つ信頼性の高いキャスティング会社です。最大の特徴は、最短即日で候補者を提案するスピーディーな対応力。急な案件や限られた時間の中でも、質の高いキャスティングを実現します。また、芸能事務所との直接交渉により中間マージンを削減し、リーズナブルな料金体系を実現している点も高く評価されています。費用を抑えつつ、迅速にキャスティングを進めたい場合に最適な選択肢と言えるでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特徴 | 最短即日提案のスピード感と、コストパフォーマンスの高さ。 |
| 得意ジャンル | タレント、俳優、モデル、お笑い芸人など |
| こんな企業におすすめ | ・急ぎの案件でキャストを探している企業 ・コストを抑えて効果的なキャスティングを行いたい企業 ・レスポンスの速さを重視する企業 |
SKALY
SKALYは、俳優やタレントのキャスティングに強みを持つ会社です。特に広告やPR案件における実績が豊富で、企業のブランドイメージ向上に貢献する質の高いキャスティングを得意としています。ユニークな点として、月額定額制で相談し放題のサブスクリプションプランを提供しており、年間を通じて複数回のキャスティングを検討している企業にとっては非常に魅力的です。企画段階からプロの視点で相談できるため、より効果的なタレント起用が期待できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特徴 | 俳優・タレントに特化。広告・PR案件に強く、サブスクリプションプランも提供。 |
| 得意ジャンル | 俳優、タレント、モデル |
| こんな企業におすすめ | ・広告やWebCMで俳優・タレントを起用したい企業 ・年間を通じて継続的にキャスティングの相談をしたい企業 ・企画段階からプロの提案を受けたい企業 |
インフルエンサー特化型のおすすめキャスティング会社3選
次に、SNSでの影響力が高いインフルエンサーやYoutuberのキャスティングに特化した会社をご紹介します。若年層へのアプローチや、特定のコミュニティへの情報発信を狙う企業に最適です。
OTONARI
OTONARIは、急成長を続けるTikTokを中心としたインフルエンサーマーケティングに強みを持つキャスティング会社です。所属するクリエイターのフォロワー総数は5,000万人を超え、企画立案から動画制作、広告運用、効果測定までをワンストップで提供しています。トレンドを捉えた企画力と、データに基づいた的確なインフルエンサー選定で、企業のSNSマーケティングを成功に導きます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特徴 | TikTokerを中心としたインフルエンサーマーケティングに特化。企画から効果測定まで一気通貫でサポート。 |
| 得意ジャンル | TikToker、Youtuber、Instagrammer |
| こんな企業におすすめ | ・TikTokを活用してZ世代にアプローチしたい企業 ・SNSでの動画プロモーションを強化したい企業 ・企画から効果測定までまとめて依頼したい企業 |
Find Model
Find Modelは、Instagramを中心に、X(旧Twitter)やYouTubeなど幅広いSNSで活躍するインフルエンサーをキャスティングできる会社です。1万人以上のインフルエンサーネットワークを持ち、公募形式でのキャスト募集も可能なため、ニッチなジャンルや特定の条件に合う人材も見つけやすいのが特徴です。比較的低予算から依頼できるプランも用意されており、インフルエンサーマーケティングを試してみたい企業にもおすすめです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特徴 | 1万人以上のインフルエンサーネットワーク。公募形式も可能で、低予算から対応。 |
| 得意ジャンル | Instagrammer、Youtuber、ブロガー |
| こんな企業におすすめ | ・初めてインフルエンサーマーケティングに取り組む企業 ・特定の趣味や嗜好を持つ層にアプローチしたい企業 ・複数のSNSを横断したプロモーションを検討している企業 |
CLOUDCASTING
CLOUDCASTINGは、企業とキャスト(タレント、モデル、インフルエンサーなど)を直接つなぐ日本最大級のオンラインプラットフォームです。従来のキャスティング会社とは異なり、企業側が登録キャストのプロフィールを検索し、直接オファーや交渉を行えるのが最大の特徴。公募機能を使えば、条件に合うキャストを全国から募集することも可能です。仲介手数料が抑えられるため、コストを重視する企業にも適しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特徴 | 企業とキャストを直接つなぐプラットフォーム型。直接交渉・公募が可能。 |
| 得意ジャンル | モデル、インフルエンサー、俳優、声優、クリエイターなど多岐にわたる |
| こんな企業におすすめ | ・自社でキャストを探して直接交渉したい企業 ・キャスティングにかかる費用をできるだけ抑えたい企業 ・全国規模でキャストを公募したい企業 |
タレント・俳優に強いおすすめキャスティング会社2選
ここでは、テレビCMやドラマ、映画など、高い演技力や知名度が求められるタレント・俳優のキャスティングに定評のある会社を2社ご紹介します。
株式会社クロスアイ
株式会社クロスアイは、俳優や女優のキャスティングに特化した専門性の高い会社です。映画やドラマ、舞台、CMなど、映像作品における豊富な実績を持っています。作品の意図や監督の要望を深く理解し、役柄に最適な実力派俳優を提案する力に定評があります。単なる知名度だけでなく、演技力や役柄とのマッチングを最重要視するクリエイティブな案件で、その真価を発揮するでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特徴 | 俳優・女優のキャスティングに特化。映像作品や舞台での実績が豊富。 |
| 得意ジャンル | 俳優、女優、文化人 |
| こんな企業におすすめ | ・映画やドラマ、Webムービーの制作会社 ・演技力を重視したキャスティングをしたい企業 ・CMでストーリー性のある表現をしたい企業 |
i-dream
i-dreamは、大手芸能事務所から新人まで、幅広いネットワークを持つキャスティング会社です。タレントや俳優、アーティストのキャスティングを得意とし、特にCMや広告、イベント出演などの案件を数多く手掛けています。各芸能事務所との強固なリレーションシップを活かし、通常では難しいとされる人気タレントのキャスティング交渉も可能な場合があります。企業の「この人を起用したい」という具体的な要望に応える力が魅力です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特徴 | 大手から新人まで幅広い芸能事務所との強いパイプ。指名キャストの交渉力に強み。 |
| 得意ジャンル | タレント、俳優、アーティスト、お笑い芸人 |
| こんな企業におすすめ | ・起用したいタレントが具体的に決まっている企業 ・CMやイベントで話題性のあるキャスティングをしたい企業 ・複数の事務所にまたがるキャスティングを検討している企業 |
モデル・エキストラに強いおすすめキャスティング会社2選
最後に、広告ビジュアルや映像作品の世界観を作り上げる上で欠かせない、モデルやエキストラのキャスティングに強い会社をご紹介します。
エイスリー
エイスリーは、「すべての人に、才能を輝かせる機会を。」をビジョンに掲げる総合キャスティング会社です。タレントやインフルエンサーなど幅広いジャンルに対応していますが、特に広告モデルやクリエイター、専門家などのキャスティングに強みを持っています。多様なジャンルの登録者を抱えており、企業のニーズに合わせた最適な人材をワンストップで提案できるのが特徴です。Webサイトやカタログ、雑誌広告などでモデルを探している場合に頼りになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特徴 | 総合キャスティング力と、モデル・クリエイター領域での専門性を両立。 |
| 得意ジャンル | モデル、クリエイター、専門家、文化人、タレント全般 |
| こんな企業におすすめ | ・広告やカタログ用のモデルを探している企業 ・専門家や文化人を起用したコンテンツを制作したい企業 ・複数のジャンルのキャストをまとめて依頼したい企業 |
アクアモデル
アクアモデルは、CMや広告、雑誌などで活躍するモデルやエキストラのキャスティングを専門に行う会社です。日本人モデルから外国人モデル、キッズモデル、シニアモデルまで、幅広い年齢層や国籍のモデルが登録されています。広告のコンセプトや商品のターゲット層に合わせて、ビジュアルイメージを的確に体現できるモデルを提案する力に長けています。大規模な撮影に必要な多数のエキストラ手配もスムーズに対応可能です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特徴 | モデル・エキストラ専門。日本人から外国人、キッズ、シニアまで幅広く対応。 |
| 得意ジャンル | 広告モデル、ファッションモデル、パーツモデル、エキストラ |
| こんな企業におすすめ | ・CMや雑誌広告のメインモデルを探している企業 ・外国人モデルやシニアモデルなど特定の条件で探している企業 ・大人数のエキストラが必要な映像制作会社 |
キャスティング会社への依頼から契約までの流れ
初めてキャスティング会社を利用する場合、どのような手順で進むのか不安に思う方も多いでしょう。ここでは、問い合わせから撮影当日までの一般的な流れを4つのステップに分けて具体的に解説します。全体像を把握しておくことで、スムーズに依頼を進めることができます。
ステップ1 問い合わせとヒアリング
まずは、気になるキャスティング会社の公式サイトにある問い合わせフォームや電話で連絡を取ることから始まります。この最初のステップで、企画の概要を明確に伝えることが重要です。具体的には、以下の情報を準備しておくと、その後のヒアリングがスムーズに進みます。
- 企画内容(CM、Web広告、イベントなど)
- 希望するキャストのイメージ(タレント、俳優、インフルエンサー、モデルなど)
- 具体的なターゲット層
- 想定している予算やギャラ
- 希望納期や撮影スケジュール
- 競合の有無(競合他社の広告に出演しているタレントを避けるため)
問い合わせ後、キャスティング会社の担当者と打ち合わせ(ヒアリング)を行います。ここでは、企画の目的や世界観、起用したい人物像の背景などをより深く共有します。このヒアリングの精度が、後の提案内容の質を大きく左右するため、自社の要望は遠慮なく伝えましょう。必要に応じて、この段階で秘密保持契約(NDA)を締結することもあります。
ステップ2 企画内容に合わせたキャストの提案
ヒアリングで共有した内容に基づき、キャスティング会社が企画に最適なキャスト候補をリストアップし、提案してくれます。通常、提案は候補者の写真付きプロフィール、過去の出演実績、想定される出演料(ギャラ)などがまとめられた資料(提案書)の形で行われます。
キャスティング会社の強みは、芸能事務所との幅広いネットワークを活かしている点です。そのため、自社では思いつかなかったような意外な候補者や、企画の魅力を最大限に引き出してくれる人物を提案してくれることも少なくありません。複数の候補者を比較検討し、企画の方向性と照らし合わせながら、依頼するキャストの候補を絞り込んでいきます。
ステップ3 オーディションの実施とキャスト決定
提案された候補者の中から数名に絞り込んだ後、最終的なキャストを決定するためにオーディションを実施するのが一般的です。オーディションの形式は、対面での演技審査や面談のほか、オンラインでの実施、あるいは書類選考や動画選考のみで完結する場合もあります。
キャスティング会社は、オーディション会場の手配、候補者とのスケジュール調整、当日の進行管理など、オーディションに関わる煩雑な業務をすべて代行してくれます。クライアントは、候補者の実力や人柄、企画との相性をじっくりと見極めることに集中できます。オーディションの結果を踏まえ、最終的に起用するキャストを正式に決定します。
ステップ4 契約手続きと撮影当日
キャストが正式に決定したら、所属事務所との間で出演契約を締結します。契約書には、出演料はもちろんのこと、契約期間、肖像権の利用範囲(Web、SNS、交通広告など)、二次利用の可否、競合排除の規定など、非常に重要な項目が含まれます。
専門知識が必要となるこれらの複雑な契約条件の交渉や契約書の作成・確認作業は、すべてキャスティング会社が代行します。法的なリスクを回避し、後のトラブルを防ぐためにも、プロに任せるメリットは非常に大きいと言えるでしょう。契約締結後、いよいよ撮影本番を迎えます。撮影当日は、キャスティング会社の担当者が現場に立ち会い、キャストが最高のパフォーマンスを発揮できるようサポート(アテンド)してくれる場合も多く、安心してプロジェクトを進めることが可能です。
キャスティング会社を利用する際の注意点
キャスティング会社は、企業の広告やイベントを成功に導くための強力なパートナーです。しかし、その能力を最大限に引き出すためには、依頼側にもいくつかの注意点があります。すべてを「丸投げ」にするのではなく、ポイントを押さえて連携することで、トラブルを未然に防ぎ、キャスティングの成功確率を格段に高めることができます。
丸投げにせず自社の要望を明確に伝える
キャスティングの成否は、依頼時にどれだけ具体的で明確な情報を共有できるかにかかっています。「良い感じの人を適当に」といった曖昧な依頼では、キャスティング会社も最適な提案ができません。認識のズレを防ぎ、スムーズな進行を実現するためにも、以下の項目を事前に整理し、オリエンテーションシートなどにまとめておくと良いでしょう。
| 項目 | 伝えるべき内容の具体例 |
|---|---|
| 企画の目的・ゴール | 新商品の認知度向上、企業のブランディング、イベントへの集客数増加など |
| ターゲット層 | 20代女性、ファミリー層、ビジネスパーソンなど、商品やサービスの対象となる顧客層 |
| キャストのイメージ | 清潔感がある、親しみやすい、専門的な知識がある、特定の趣味を持つなど、具体的な人物像 |
| 予算 | キャストの出演料だけでなく、関連費用(交通費、スタイリスト費など)を含めた総額 |
| スケジュール | 撮影・イベントの希望日、広告の公開予定日、キャスト決定の期限など |
| 媒体・露出範囲 | テレビCM、Webサイト、SNS広告(Instagram, YouTubeなど)、交通広告、イベント登壇など |
| NG事項 | 競合他社の広告に出演中のタレント、過去の不祥事、ブランドイメージに合わない言動など |
これらの情報を最初にしっかりと共有することで、キャスティング会社は企画の意図を深く理解し、より的確な候補者をスピーディーに提案してくれるようになります。
契約内容は隅々まで確認する
キャストとの契約は、後々のトラブルを避けるために最も重要なプロセスです。特にタレントの肖像権に関する取り決めは非常に厳格であり、少しでも契約範囲を逸脱した利用をしてしまうと、高額な違約金の請求やブランドイメージの毀損といった深刻な事態に発展する可能性があります。キャスティング会社から提示された契約書は、以下の点を中心に必ず隅々まで目を通し、不明点は必ず事前に確認しましょう。
| 確認項目 | チェックすべきポイント |
|---|---|
| 契約期間(肖像利用期間) | 広告素材を使用できる期間はいつからいつまでか。期間の延長は可能か、その場合の条件は何か。 |
| 利用媒体の範囲 | 契約で許可されている媒体(Web、SNS、紙媒体など)が網羅されているか。想定外の媒体で利用する可能性はないか。 |
| 二次利用の規定 | 制作した広告素材を、別の広告やパンフレット、社内資料などに流用(二次利用)できるか。可能な場合の追加料金や手続きはどうか。 |
| 競合規定(競合排除) | キャストが契約期間中に、どの範囲の競合他社の広告に出演しないか。自社が指定したい競合の範囲が正しく反映されているか。 |
| キャンセルポリシー | 依頼者側の都合、またはタレント側の都合で出演がキャンセルになった場合のキャンセル料や対応について。 |
| 権利の帰属 | 制作物の著作権や所有権は誰に帰属するのか。 |
口頭での確認だけでなく、必ず契約書面に明記されていることが重要です。少しでも疑問や懸念があれば、遠慮せずに担当者に質問し、双方が納得した上で契約を締結するように徹底してください。
まとめ
本記事では、キャスティング会社の役割やメリット、失敗しない選び方の5つのポイント、そして目的別のおすすめキャスティング会社を詳しく解説しました。キャスティング会社は、単にタレントを仲介するだけでなく、企画の成功を左右する重要なビジネスパートナーです。専門的な知見から最適なキャストを提案してくれるだけでなく、複雑な契約交渉やスケジュール調整、肖像権管理といった煩雑な業務をすべて代行してくれるため、依頼側は企画制作に集中できるという大きなメリットがあります。
最適な一社を選ぶためには、まず自社の目的(タレント、インフルエンサー、モデルなど)を明確にすることが結論として最も重要です。その上で、「得意なジャンルや実績」「企画提案力」「料金体系の明確さ」などを基準に比較検討しましょう。今回ご紹介した選び方やおすすめ企業を参考に、まずは複数の会社に問い合わせて、対応の質や提案内容を見極めることをおすすめします。
信頼できるキャスティング会社との出会いは、プロモーションやイベントの効果を最大化するための第一歩です。この記事が、あなたのプロジェクトを成功に導くための最適なパートナー選びの一助となれば幸いです。
